〜 南蛮趣向の写真家 〜
私は、屋号として
『 PHOTO 如庵 』を名乗っています。
『 如庵 ( joan ジョアン ) 』とは、
日本の国宝茶室『如庵』のこと。
日本には国宝の茶室が3つあります。
◎ 千利休が建てたといわれる『 待庵 』
◎ 小堀遠州作の『蜜庵』
◎ 織田有楽斎作の『 如庵 』
私は、この『 如庵(ジョアン) 』が好きなのです。
〜 織田 有楽斎 〜 国宝茶室『 如庵 』
〜織田有楽斎〜
有楽斎とは、織田信長の実弟、織田長益公のこと。
人生五十年で世を去った信長に対し、長益公は、織田〜豊臣〜家康の時代を生き抜き、茶道三昧と趣味人生を見事全うしていきました。
彼は南蛮趣味も持ち合わせており、東洋〜西洋の文化に長けていました。彼が創作した茶室『如庵』も、『ジョアン』の響きから南蛮趣向が感じ取れます。とても巧い名前だと思います。日本語でも善し、西洋語で も善し。南蛮はポルトガルの響きを持つ雰囲気です。
私も和洋の文化が好きです。大好きです。
ところが、何から何まで日本文化では窮屈です。
何から何まで西洋文化でも、何だか違うような気がいたします。
私自身も南蛮趣向であるのだと思います。
いい雰囲気で両立した文化が好みなのです。
それが私の持ち味であると思います。
自由奔放に趣味趣向に生きた有楽斎が、私の憧れです。
ジョアン・ジルベルト ~ João Gilberto ~
〜如庵とジョアン・ジルベルト〜
私の『如庵(ジョアン)』は茶室のジョアンですが、音楽好きの方に出会うと、かなりの確率で「ジョアン・ジルベルトからですか?」と言われます。私は、その時は「はい!」と答えます(笑)
でも、あながち間違いではありません。
ボサノバの父、ジョアン・ジルベルトもポルトガル語で謳います。
自由奔放な作家です。
ですから私の『如庵』は2つの人物から成っているのです。
仕事でご一緒される方々に、そんな想いを感じ取っていただけたら幸いです。